診療案内

私たちは、あらゆる心臓病をもつお子さんを生まれる前(胎児期)から大人まで診ることをモットーに診療をしています。中でも、小児(先天性)心疾患、カテーテル治療、不整脈治療、大人になった先天性心疾患(成人先天性心疾患)、重症心不全/心移植といった5つの柱をかかげています。

小児心疾患

生まれつき心臓病があることがまだ生まれる前のおなかの中にいる(胎児)の時からわかった方も、生まれた後にわかった方も、先天性(生まれつき)もしくは、後天性(生まれた後に発病)の心臓疾患をもつお子さんはどなたでも診ます。外科手術が必要なお子さんには、心臓外科の小児チームと協力し治療にあたります。
胎児心エコーに関してはこちらもご覧ください。

カテーテル治療

新生児から大人まで幅広い年齢の方へのカテーテル治療を行っています。当院では心房中隔欠損症の経カテーテル閉鎖術、動脈開存症のカテーテル閉塞術、側副血行路に対するコイル塞栓術、肺動脈や大動脈狭窄病変に対するバルーン形成術やステント留置術など小児循環器の領域で行えるすべてのカテーテル治療を行っています。治療機器に関しては国内で承認されているものは、すべて使用することができます。
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不整脈治療

頻拍に対するカテーテルアブレーション、徐脈や致死的不整脈に対するペーシングデバイス治療、薬を用いた不整脈治療(薬物療法)など、すべての不整脈治療ができます。カテーテルアブレーションは、WPW症候群などの上室性頻拍から、複雑な心疾患に関連した頻拍(上室性、心房性、心室性頻拍)まで、乳児から成人まで年齢にかかわらず治療できます。また、CARTO, NavX, Rhythmiaといった最新の3Dマッピングシステムも全て使えます。ペースメーカ治療は、ペースメーカ、植込型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)などすべての治療が可能です。小児や複雑な心疾患をお持ちの方に対する経静脈ペーシング機器植込みも積極的に行い、植込み後の遠隔モニタリングも積極的に導入していています。外科的に心外膜リードを用いたペースメーカ植込みをされた方も植込後は当科がフォローしています。その他、着脱式除細動器、皮下植込み型除細動器、失神に対する皮下植込型心電計(ICM)なども積極的に導入しています。
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成人先天性心疾患の診療・治療

近年、心臓手術の成績もよくなり小さな時に手術された方も、次々と大人になるまで成長し今後も患者さんの数は増加すると見込まれています。
こどもの頃に手術をされてすでに大人になった方や、大人になってから先天性心疾患があることがわかった方(成人先天性心疾患)の診療や治療を行っています。診療内容は、カテーテル治療、心臓手術(再手術)、心不全、不整脈、妊娠出産まで多岐にわたります。
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重症心不全・心移植治療

当科では、小児や先天性心疾患をお持ちで重い心不全を患っている方の診療を行っています。当院は、心臓移植が行える認定施設となっていて心臓移植が必要な方への、心移植ならびに移植までの待機中に必要な人工心臓の管理をすることができます。体格の小さなお子様にも、小児用補助人工心臓であるEXCOR(ベルリンハート社)を使うことができる施設となっています。また、すでに心臓移植をされている患者さんのフォローアップもしています。その他の診療基本的にどのような病気や相談であってもまずはなんでも診させて頂きますので、悩まず一度ご相談ください。

胎児エコー

お子さんがおなかの中にいる胎児期から心臓エコーをすることで、心疾患がないかどうか、心臓の状態がどうなっているかを確認することができます。生まれる前から心臓の状態を把握することで、出産前から準備を整えて治療することができます。
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肺高血圧

先天性心疾患に関連した肺高血圧から、特発性(明らかな原因のわからない)、遺伝性疾病に合併したすべての肺高血圧症の治療をしています。経静脈的な肺血管拡張薬(プロスタンディン)の持続投与療法も行っています。

心筋症

基礎疾患のない(特発性)、もしくは基礎疾患に関連した(続発性)の心筋症のお子さんを診療しています。心筋症の種類は拡張型、肥大型、拘束性など種類は問いません。また、症状が重く将来心移植が必要となる患者さんの診療も行っています。