医局員募集

当科では、スタッフならびに修練医を随時募集しています。

当科の研修の特徴

修練医は小児循環器全般について研修し、小児循環器専門医を取得し、さらには小児循環器の中でも興味のあるサブスペシャリティの分野を追求することで、小児循環器医療を共に担える医師の育成を目指しています。

当院は、小児循環器医療全般にかかわる研修をすることができることが特徴です。

  • 先天性心疾患についての標本を用いた解剖学的な基礎や解剖学的診断
  • 先天性心疾患の術前術後管理
  • 心機能評価を含めた経胸壁心エコー・経食道エコー
  • 心臓CTやMRIなど画像診断
  • 心臓カテーテル検査
  • 国内でできるすべてのデバイスによるカテーテルインターベンション
  • 補助人工心臓の管理から心臓移植に至るまでの重症心不全治療、移植後管理
  • アブレーションやデバイスを用いた不整脈治療
  • 成人先天性心疾患の治療・妊娠管理

など胎児から成人まで、小児循環器に関するすべての分野の研修を行うことができます。

小児循環器医を志す、学生や初期研修を終了した先生

これから初期研修をする先生は、当院の初期研修プログラムのなかで小児科コースを選択していただくことで、小児科や当科での研修を多く選択することができます。
これから後期研修をする先生は、まずは小児科専門医を取得するために、小児科学会に定められた後期研修をする必要があります。当院小児科の後期研修プログラムに登録すると、小児科専門医を取得することができると同時に後期研修中に小児循環器分野を多く選択することができ、当科での研修を多く行うことができます(小児循環器専門医の修練施設であるため修練期間に含むことができます)。初期研修については病院ホームページ、後期研修については小児科の研修案内をご参照ください。

後期研修医を終了し、小児科専門医を習得した先生

小児科専門医を習得し、小児循環器専門医を志す先生は、小児循環器医療全般(胎児から成人まで、全ての分野)について研修することができます。これまでに小児循環器についての経験がなくても問題ありません。

サブスペシャリティトレーニング

後期研修あるいはその後に循環器小児科や循環器内科をある程度経験した後、さらに各分野のサブスペシャリストを目指したい場合、当科で各分野に特化した以下のようなトレーニングを行うことができます。当科で研修することで、成人先天性心疾患専門医・超音波専門医・不整脈専門医などを取得することが可能です。

  • 心臓カテーテル・カテーテルインターベンション
  • 画像診断(心エコー・MRIなど)
  • 不整脈診療(カテーテルアブレーション・ペースメーカーなどのデバイス治療)
  • 重症心不全・移植医療(重症心不全治療・移植後管理など)
  • 成人先天性心疾患(心不全管理・心疾患合併妊娠管理など)

研修期間や研修内容・方法などは個別に相談が可能ですので見学などを希望の方は以下までお気軽にお問い合わせください。いずれの研修においても、研究(基礎・臨床含む)や海外留学、学位取得を希望する場合には積極的に勧めていますので、ご相談ください。

また当科でスタッフとして一緒に診療していただくことに興味のある先生も、いつでもお気軽にお問合せください。

心臓病理標本

心臓病理標本の閲覧

心研研究部2階の標本閲覧室においては先天性心疾患の肉眼標本が多数保存されており、いつでも閲覧することができます。

故安藤正彦 東京女子医科大学教授(循環器小児科)は、先天性心疾患の形態学の権威として長年にわたり国際的な活躍をなされました。彼が心形態学の研究に使用した心臓標本は約3600あまりで、現在も日本心臓血圧研究所研究部の標本閲覧室に保存されています。本施設は、世界でも有数の心臓標本保有施設であり、これらの貴重な標本を用いた研究は、私たち循環器小児科医の義務でもあります。

これらの心臓標本は先天性心疾患形態学の研究に用いられることはもちろん、先天性心疾患の診療に携わる小児科医や心臓血管外科医の教育にも重要な役割を担っています。

日本小児循環器学会では1980年代よりわれわれが保存する心臓標本の展示を学術集会時に行っており、多くの若手医師の教育に役立てられてきました。いうまでもなく、当科の医局員はありとあらゆる先天性心疾患の肉眼標本をいつでも手にとって観察できる環境にあります。

 

基礎研究・臨床研究についても積極的に指導しており、さらには海外留学・学位取得も可能です。研修期間や研修内容・方法については、個別に相談が可能なので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡ください。

医局長 稲井 慶 e-mail: inai.kei@twmu.ac.jp